医院名:モーニングクリニック六本木 
所在地:東京都港区六本木6丁目1-8 
電話番号:03-5860-6935 
六本木グリーンビル7階

ピロリ菌

ヘリコバクター・ピロリ菌

ヘリコバクターヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)は胃に住み着く細菌で、感染すると胃や十二指腸に慢性的な炎症を起こします。胃・十二指腸潰瘍の主な原因で、胃過形成ポリープ、萎縮性胃炎、鳥肌状胃炎の発生にも関わっており、胃がんリスクを高めます。さらに進行すると悪性リンパ腫を発症させる胃MALTリンパ腫をはじめ、胃疾患以外の特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、免疫疾患、皮膚疾患などの発症への関与も指摘されています。
ピロリ菌は汚染された井戸水などを口にして感染するとされていて、衛生状態が改善した現在は感染者数が減少傾向にあります。ただし、乳幼児期に口移しなどによってヒトからヒトへの感染が起こると考えられていますので、家族に胃・十二指腸潰瘍、胃がんの方がいる場合には感染の有無を確認し、除菌治療を受けることをおすすめしています。子どもを持つ前の若いうちに除菌治療を成功させれば次世代への感染予防にもなります。
先進国の中で日本はまだピロリ菌感染率が高いのが現状です。平成25年には慢性胃炎がある場合、ピロリ菌感染検査、除菌治療が健康保険適用で受けられるようになっています。

ピロリ菌の検査方法

1尿素呼気チェック

吐く息を集めて調べる検査です判定は一般的に除菌治療から4~8週後に行いますが、当院ではより正確な結果を得るために2カ月後に行っています。検査の所要時間は20分ほどで、結果が出るまでに1週間程度かかります。

2抗体測定(採血)

スクリーニング検査であり、採血を行い血中の抗体や抗原の測定を行います。

3ABC検診(胃がんリスク分類)

こちらも採血でピロリ菌感染の有無を調べます。ピロリ菌の感染だけでなく、胃がんの発生リスクをA~D群に分類します。こちらは当院の人間ドックのメニューに含まれます。

ピロリ菌の除菌

内視鏡検査室当院では、感染検査と除菌治療を受けられます。検査や除菌治療に保険適用を受ける場合、下記のような条件があります。

ピロリ菌の感染検査は、胃十二指腸潰瘍をはじめとするいくつかの胃疾患が胃内視鏡検査で認められた場合に保険適用されていましたが、現在では胃内視鏡検査で慢性胃炎が認められたら保険適用になります。また、この感染検査で陽性になった場合は、除菌治療も保険適用されます。

他に、人間ドックで受けた胃内視鏡検査で慢性胃炎の診断を受け、その6ヶ月以内であれば採血検査などのピロリ菌感染検査を受け、陽性の場合は再度胃内視鏡検査を受けることなくすぐに除菌治療を受けられます。

また、ピロリ菌の除菌治療は失敗することもあります。除菌に失敗した場合、2回目の除菌治療までは保険診療が適用されます。また、当クリニック以外でピロリ菌除菌に失敗した場合、6ヶ月以内に胃内視鏡検査を受けることで2回目の除菌治療も保険適用になります。

自費診療となるケース

除菌治療は失敗することがあり、薬剤を変えて2回・3回と除菌治療を受けて除菌に成功するケースがあります。その場合、2回目の除菌治療までは保険適用で受けられます。3回目以降は保険適用とならず、自費診療になります。
また、採血など内視鏡検査以外でピロリ菌感染を指摘された際は、胃内視鏡検査を受けないとピロリ菌検査・除菌治療を保険適用で受けることはできません。ピロリ菌感染がある場合、症状がなくてもがんが発生している可能性がありますので、内視鏡検査を受けるようにしてください。
また、ピロリ菌の除菌治療を保険適用で受ける場合、除菌にはクラリスロマイシン(クラリス)・サワシリン(ペニシリン系抗生剤)を使用するため、こうした薬剤にアレルギーがある場合は、別の薬剤を使った除菌治療に切り替えます。別の薬剤を使った場合、保険適用できません。

ピロリ菌除菌治療の流れ

Step1除菌治療

ピロリ菌を除菌する抗生剤、その効果を高めるPPI(胃潰瘍治療剤)を1週間服用します。

除菌治療には、下記のような副作用があります。
下痢(約13%)、味覚異常(約30%)、肝機能障害(約3%)、じんましん(約5%)など
また、除菌治療の成功率は約70~80%です。一次除菌と二次除菌を合わせた成功率は97~98%です。

step2効果測定

除菌治療の成功率は約70~80%と報告されています。
一次除菌と二次除菌を合わせた成功率は97~98%になります。そのため、除菌が成功したかどうかを判定する検査を行います。
除菌治療後2カ月目に判定検査を行います。当クリニックでは判定検査で保険適用される尿素呼気テストを行っています。

step3二次除菌

判定検査で失敗だった場合、ご希望があれば二次除菌治療を行います。
その場合、抗生剤のクラリスからメトロニダゾールに変更して服用しますが、他は一次除菌と同様です。

Step4効果判定

一次除菌と同様に除菌治療2カ月目に尿素呼気テストによる確認検査を行います。
二次除菌まで行えばほとんどの場合、除菌は成功しますが、2~3%の方は失敗してしまいます。
三次除菌以降は自費診療になりますが可能ですし3回目・4回目の除菌治療が成功した例もあります。

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